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「縁の下の力持ち」から、診療チームの一員へ

■在宅医療ペディア

2026年7月15日、悠翔会の法人内カンファレンスとして、「診療アシスタントの役割の再考 ― 悠翔会在宅クリニック稲毛における現状の価値と今後の展望」が開催されました。
今回の発表では、診療アシスタントが担う業務の広がりと、その価値について紹介されました。

待機時間を「診療を支える時間」へ
悠翔会在宅クリニック稲毛では、駐車可能な居宅が多く待機時間を活用しやすい地域特性に加え、管理栄養士や柔道整復師、介護福祉士など多様な資格をもつ診療アシスタントが在籍しています。

こうした環境を生かし、「時間連絡だけで終わらせるのではなく、診療にもっと貢献できないか」という発想から、タスクシェアの取り組みが始まりました。

現在では診療前・診療中・診療後を通じて、診療アシスタントがさまざまな業務を担っています。
・新規カルテ作成や診療前の情報整理
・診療同行時のカルテ入力や診療補助
・書類作成支援や診療後の情報整理
発表では、「医師や看護師が患者さんと向き合う時間を増やすこと」を最も大切な考え方としていることが紹介されました。

アンケートで見えた「診療を支える存在」
診療アシスタントの役割を客観的に把握するため、悠翔会在宅クリニック稲毛では全職種20名を対象にアンケートを実施しました。

現在の役割として最も高く評価されたのは、安全運転やルート調整といった基盤業務でした。一方で、カルテ入力や診療補助についても高い評価が集まり、医師・看護師・診療アシスタントによる「3人体制」で診療を支える仕組みが浸透していることがうかがえました。

自由記載では、
「患者さんやご家族の顔を見ながら話ができる」
「診療中の確認漏れが減った」
「チームの要として診療を支えている」
といった声も寄せられました。

また、「診療アシスタントを一言で表すと」という設問では、「縁の下の力持ち」が最も多く、「潤滑油」が続きました。診療を円滑に進める存在として認識されていることが印象的な結果となりました。

今後の課題と展望
一方で、今後取り組むべき課題も明らかになりました。
発表では、
・業務の標準化による属人化の解消
・カルテ・書類作成の質向上
・情報共有の強化
・安全運転への継続的な取り組み
の4つを重点課題として提示しました。

さらに今後は、診療時間やカルテ作成時間、患者さんと向き合う時間、多職種連携の質などを継続的に検証し、診療アシスタントの介入が診療の質や効率にどのような効果をもたらすかを評価していく方針です。

診療アシスタントの役割は、運転やルート管理だけではありません。チーム医療を支える一員として、患者さんと向き合う時間を生み出す存在へーー。今回の発表は、その可能性と今後の展望を示す機会となりました。

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