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「家で亡くなるのが幸せ」という島の死生観を守る~Uターン医療事務が語る、パナウル診療所の真の価値とは/松村 守(パナウル診療所医療事務、医療事務)
■となりのゆうとくん

松村 守(パナウル診療所医療事務、医療事務)
与論島の死生観と「医療の選択肢」
与論島には「亡くなった場所に魂が残る」「ご先祖や家族が見守る中、家で亡くなるのが幸せ」という独自の死生観があります。松村は鹿児島での病院・介護施設勤務を経て島に帰郷した際、この島の死生観に寄り添う在宅医療を提供するパナウル診療所の再開を知り、強く共感しました。 「島にパナウル診療所ができた最大の価値は、『選択肢ができたこと』です」。島に医療機関が限られる中、ちょっとした不安や風邪でも気軽に相談でき、納得のいく最期を自宅で迎えられる体制が整ったことは、島民にとって計り知れない安心感をもたらしています。
外来があるからこそ「全人的」に診られる
松村は、パナウル診療所が外来診療を行っていることには大きな意義があると考えています。 「生活できなくなるまで待って在宅医療に入るのではなく、外来でその人の生活や人生、人柄を深く知ったうえで、通えなくなったら在宅へ移行する。これこそが、悠翔会が大切にしている『その人を全人的に診る』ことを真に体現している形だと思います」。外来と在宅がシームレスに繋がっているからこそ、患者さんの納得のいく人生を最期まで支え切ることができるのです。

正確な請求で「チーム」と「経営」を支える
診療所の受付では、若いスタッフたちが明るく見事なコミュニケーションで患者さんを迎えています。「彼女たちの患者対応は本当にすばらしい」と目を細める松村。 その分、自らの使命は「裏方として経営を支えること」だと自覚しています。医師が行った治療や検査を正確に算定し、傷病名を確認し、査定されない完璧なレセプトを作成する。「地域に根差した診療所だからこそ、自分が行う正確な請求業務が法人の経営に直結する」。事務のプロフェッショナルとしての確かなスキルと責任感が、パナウル診療所の存続を力強く支えています。