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限られた勤務時間を最大限に生かし、チームの円滑な診療を支える / 多賀谷 有美(悠翔会在宅クリニック北千住、医療事務)

■となりのゆうとくん

――医療事務の仕事内容について教えてください。
業務は多岐にわたりますが、まず一つは診療の準備です。医師や看護師が持参する「同行ファイル」に、処方箋や書類、患者さんにお渡しするカレンダーなどを揃えます。

 

また、薬局への処方箋FAX送信や、各種書類の管理、来客対応も大切な役割です。電話については現在コールセンターが一次受け付けをしていますが、そこからチャットで共有される内容を確認し、事務で対応すべき案件に迅速に対応しています。患者さんやご家族、ケアマネジャーさん、薬局の方々など、日々さまざまな関係者とやり取りを行い、MCS(情報共有ツール)なども活用しながら、スムーズな診療運営を支えています。

 

朝の出発前より、スタッフが診療から戻ってきてからの夕方が忙しくなることが多いですね。患者さんのお宅からお預かりしてきた書類のスキャンやデータ化、カルテの整理など、現場の情報を整える「片付け」も、医事課の重要な仕事です。そのほか、毎月のレセプト提出に合わせた請求内容の確認や、請求書の発送業務なども行っています。

 

――日々の業務の中で、特に大切にしていることは何でしょうか?
一番は、多職種とのコミュニケーションです。医事課は医師や看護師、MSWなど、さまざまな職種のスタッフと接点があるポジションですので、スムーズに連携できるよう丁寧なやり取りを心がけています。

 

また、非常に基本的なことではありますが、「デスク周りを常に整理整頓しておくこと」や「期限内に必ず仕事を終えること」を強く意識しています。医事課は大量の書類や情報を扱う部署だからこそ、常にクリアな状態で業務に向き合うことが、結果として正確で迅速なサポートにつながると考えています。

 

――昨年は、クリニックのリニューアルもありましたね。
机の配置から何からすべて新しくなりました。事務長を中心に進めていきましたが、印象的だったのは、部署の垣根を越えてクリニック全体で話し合いながら作り上げたことです。

 

「ここに物品を置けば作業しやすいかな」「この動線だと少し使いにくいかも」と、みんなで何度も試行錯誤を繰り返しました。全員が納得できるかたちを模索して今のレイアウトに収まったことは、チームとしての結束を感じる貴重な経験にもなりました。

 

――これまでの歩みを教えてください。
大学卒業後、専門性を身につければどこへ行っても働けると考え、医療事務の道を選びました。
最初は契約社員として病院に入り、そこから大学病院などでも経験を積みました。大学病院は規模が大きく、その後に勤めた皮膚科の外来クリニックともまた全く違いましたね。

 

さらに自分のスキルアップを考えていたときに、これからの高齢化社会でさらに必要とされるであろう在宅医療に興味をもち、2017年に悠翔会に入職しました。

 

――悠翔会に入ってからは、複数の拠点を経験していますね。
はい、この10年間に、新橋、北千住、川口、そしてまた北千住と、3つのクリニックを経験してきました。拠点ごとにそれぞれ色や雰囲気が違うので、複数の場所で経験を積めたことは私にとって財産になっています。

 

――現在は短時間勤務となっていますが、働き方に変化はありましたか?
2024年の夏に出産し、産休・育休を経て、2025年の5月から短時間勤務で復帰しました。以前は9時から18時まででしたが、今は16時までの勤務です。

 

たった2時間の差ではありますが、「16時までに必ず終わらせる」という意識は毎日強くもっています。早く子どもを迎えに行ってあげたいという思いもありますが、一方で、仕事を中途半端に残して帰ることでクリニックに迷惑はかけたくありません。だからこそ、自分の担当分は時間内に責任をもってやり切る、という気持ちで取り組んでいます。

 

 

――限られた時間の中で、周囲との連携で工夫していることはありますか?
クリニックの皆さんが状況を理解してくださり、16時にはきちんと帰れるように配慮してくれるので、本当に働きやすい環境だと感謝しています。

 

その分、クリニックにいる時間はこれまで以上に密なコミュニケーションを心がけています。特に相談員さんや看護師さんは、訪問診療で外に出ている時間も多いため、タイミングを見計らって、必要な情報共有や相談をしっかり済ませるようにしています。

 

――どのようなときにやりがいを感じますか?
わたしたち医事課は、患者さんと直接やり取りする機会は決して多くありません。それでも、アンケートなどで「ありがとう」という言葉をいただくと、クリニックの一員として誰かの役に立てているのだと実感できます。

 

また、クリニックが担当する患者さんの数が増えていくのも、それだけ「悠翔会にお願いしたい」と思ってくださる方が増えている証拠だと感じ、この職場を選んでよかったと思います。

 

――最後に、今後の展望を教えてください。
クリニックがさらに発展し、地域の中で「北千住の訪問診療といえば悠翔会」と真っ先に名前が挙がるような存在になっていくのが理想です。

 

そのために医事課としてできることは、医師や看護師、MSWが円滑に動けるよう、現場を下から支えることだと思っています。縁の下の力持ちとして、みんなから頼りにされる存在を目指していきたいと考えています。

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