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「家族はOKでプロはNG」の謎ルール!? 日本の介護現場を縛る不条理な実態

■JUN’s letter

現場の素朴な疑問を打ち砕く「制度の壁」
在宅医療や介護の現場で「どうしてこんなこともできないの?」と感じる場面は少なくありません。その多くは、細かな制度や法律、そして縦割りの行政的な慣習の壁に阻まれています。例えば、在宅酸素療法で使われる酸素濃縮器。スイッチを入れたり、医師の指示に基づいて流量を調整したりすることは、「医師の専門性がないと危険な行為」として介護職には許可されていません。しかし、患者さんのご自宅では、特別な研修すら受けていないご本人やご家族が日常的に感覚で操作しているのです。

 

誰の、何を守るためのルールなのか?
患者さんの動脈血酸素飽和度が下がり、すぐに酸素流量を増やす必要がある緊急時。現状では介護職が機械に触れないため、医師や看護師を呼んで待つしかありません。しかし、到着を待つ間、患者さんを低酸素状態で放置することのほうが、はるかにリスクが高いのではないでしょうか。
また、胃ろうからの栄養投与は重厚な研修を受ければ介護職でも可能になりましたが、なぜか「薬剤の投与」は禁止されています。400mlの栄養剤を投与するよりも、少量の水分で薬を投与するほうがよっぽどリスクが少ないはずなのに、「食事はOK、投薬は不可」というよくわからない理由で制限されています。

 

常識に立ち返る必要性
さらに、胃ろうや腸ろうがOKなのに「食道ろう」は定義から漏れていたため介護職には扱えないといった、登録ミスとしか思えないようなルールも存在します。現場を知らない人々が法律用語を並べて議論のための議論を重ねていますが、もっと「常識的」な判断を下すべきです。胃ろうから栄養を入れていいなら薬も安全に入れられるに決まっていますし、低酸素状態で放置する危険性は小学生にでもわかる話です。
未来に向けた希望ある議論を
先日、ムンバイからオンラインで規制改革推進会議に参加しました。タスクシフトや医療データの利活用がテーマでしたが、日本の現状は周回遅れを通り越し、前世を彷徨っているような危機感すら覚えます。このままでは、日本は本当に「化石のような国」になってしまいます。法治国家として法律が大切なのは当然ですが、だからこそ、未来に最適な社会の形をより具体的に、そして弾力的に作っていくべきです。国民が希望を感じられるような本質的な議論を進めていきたいと強く思っています。

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