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「在宅医療ゼロ」をどう生き抜く!? 超長寿地域「やんばる」の驚異の連携力と、わたしたちの新たな挑戦
■JUN’s letter
沖縄北部からのSOSと、現地主導のプロジェクト
医療法人社団悠翔会は2026年8月、沖縄北部・名護市に在宅診療拠点を開設します。南西諸島で4つ目となるこのクリニックは、離島医療の経験をもつ総合診療医を中核に、安定的な24時間体制のチーム在宅医療を沖縄北部地域に提供します。
きっかけは、「北部は在宅医療が足りない。力を貸してもらえないか」というお声がけでした。これを聞いた南風原の診療チーム(地元メンバー)が、「地域の課題解決に貢献できるなら」と現地主導で一気にプロジェクトを推進したのです。
超長寿地域「Blue Zone」を支える驚異の連携力
先日、名護市で開催された沖縄県在宅医療推進フォーラムに参加し、現地のリアルな状況を学んできました。
名護市を中核とする1市1町4村の広大な北部地域には、9万6千人が暮らしています。しかし医療資源は乏しく、診療所48ヵ所、急性期病院は2ヵ所のみ。それでも、北端の国頭村、大宜味村、東村は「Blue Zone」(100歳以上の健康で活動的な長寿者が多い地域)として国際的にも知られる超長寿地域なのです。
「在宅医療が足りない」とはいうものの、北部「やんばる」地域には、地域愛に溢れる多職種・多事業所が有機的に連携し、そこに意欲ある住民が加わるという素晴らしい土壌が育っていました。 広大なエリアを駆け回る訪問看護ステーションは、住民のちょっとした困りごとにもボランティアで対応し、孤立を防ぎ、生活を過度に医療化することなく暮らしの継続をそっと支えていました。
人口が少なく専門職も限られる中で事業の持続可能性を確保するため、各事業所や専門職が柔軟にタスクシェアし合う。それぞれの責任と相互の強い信頼関係によって成り立つ、やんばる地域ならではの嫋やかな「連携力」を肌で感じました。
誕生する450床の大規模病院と、絶対的に不足する「退院先」
まもなく北部には、2病院の統合により高度急性期から包括期までをカバーする450床の大規模病院が誕生します。摂食嚥下や緩和ケアなどの専門的なケアが確保される一方で、「退院先を委ねられる在宅医療機関が絶対的に不足している」という深刻な課題がフォーラムでも共有されました。
わたしたちがやるべきこと
この広大で美しい地域で、わたしたちがやるべきことは何でしょうか。一つとして同じ地域はありません。まずは「この地域の一員」として認めていただけることが最初のステップです。地域の価値観やナラティブを大切にしながら、責任を果たせる信頼のパートナーとして認知していただけるよう、真摯に取り組んでいきます。
本格的なクリニックづくりはまさにこれからです。世界が羨む美しい地域で、わたしたちと一緒に在宅医療に取り組みたいと思っていただけるドクターやコメディカルの皆さま、ぜひメッセージをお待ちしています!
・医師の方 https://doctor.yushoukai-recruit.jp/contact/
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