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フィリピン医師視察受け入れのご報告(2024年2月13~14日)

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フィリピン医師視察受け入れのご報告(2024年2月13~14日)

2024年2月13~14日、医療法人社団悠翔会にて、フィリピンで訪問診療に携わる医師5名の視察を受け入れ致しました。
今回いらっしゃったのは、フィリピンで在宅医療を最初に始めた方や、これから在宅医療に取り組もうとしている医師など、主に緩和医療を専門とする方々でした。

 

13日は、当法人くらしケアクリニック城東:田中顕道院長・肱岡悠子医師、悠翔会在宅クリニック新橋:村山智紀医師、悠翔会在宅クリニック品川:井上淑恵医師、悠翔会在宅クリニック稲毛:木庭尚哉医師の診療ルートに同行していただきました。

 

フィリピンでは、在宅医療を受けられるのはほんの一握りの裕福な方たちに限られるとのことです。
それぞれの居宅が離れた地域にあり、また交通事情も悪いこともあり、移動だけで往復2~3時間かかるそうで、1日に診られる件数は3件ほどとのことでした。
移動距離が少なく、1日に倍の患者さんを診察できることに驚かれていました。

 

患者さんはがんの方が9割、あとは脳卒中の方などとのことで、認知症は主に精神科で対応しているとのことでした。
診療費は医師の裁量で患者さんの所得に合わせて決められるそうなのですが、病院のほうがより多くの患者さんを診られるため、在宅医療に携わる医師はごく限られているそうです。

 

日本とフィリピンでは医療制度や使える資源も大きく異なりますが、患者さんに対する思いは同じで、より良い医療を提供するために学びたいという姿勢が印象的でした。

 

14日は、理事長の佐々木から、法人の取り組みのご説明ならびに日本の在宅医療や医療・介護の特徴などをご説明し、ディスカッションを行いました。
フィリピンからの視察は初めてのことでしたが、フィリピンの在宅医療の実情を知ることができ、わたしたちにとって学びの機会となりました。
今回、コーディネートしてくださった大塚製薬工場フィリピン支社の皆様、貴重な機会を頂戴し、誠にありがとうございました。

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