ニュースレター

「患者ファースト」の裏にある覚悟!? 沖縄・南風原の在宅医が語る「診療に集中できる環境」と「コミットする責任の重さ」の実態とは/村上陽亮(くくるホームケアクリニック南風原 医師)

■となりのゆうとくん

 

悠翔会の現場で理念を体現するスタッフに焦点を当てる「となりのゆうとくん」。今回は、沖縄県にある「くくるホームケアクリニック南風原」で訪問診療を行う村上陽亮医師にお話を伺いました。

専門医から在宅医療の道へ
宮崎県出身の村上氏は、琉球大学医学部を卒業後、宮崎大学の医局で内科の専門医資格を取得しました。その後、同じく医師であるお姉様から在宅医療の魅力を聞いたことをきっかけに興味を持ち、再び沖縄に戻って在宅医療のキャリアをスタートさせました。
現在は週1日、内科外来を他院で継続しながら、週4日は「くくるホームケアクリニック南風原」の常勤医として、多岐にわたる疾患を抱える在宅患者さんの診療にあたっています。

 

経営優先ではなく、徹底した「患者ファースト」
村上氏が悠翔会に参画して最も感銘を受けたのは、「制度上の制約を守ることや経営目線で考えることでは必要なことではあるが、それよりも患者や患者家族の幸福を優先に考える」という姿勢です。
算定や経営を優先とするクリニックもあると聞きますが、悠翔会では「患者さんのためになる医療であれば、迷わず選択していい」という明確な方
針があります。
さらに、HCA(ホームケアアシスタント)や看護師といった多職種チームが、ルート調整や書類作成、事前準備などを徹底的にサポートしてくれるため、医師が本来集中すべき「患者さんに向き合う診療」に全力で注力できる環境が整っています。

 

 

診療に集中できるからこそ生まれる「責任の重さ」
周りのスタッフが事務作業や環境づくりを支えてくれるからこそ、村上氏の心にはある強い覚悟が芽生えています。
「周囲がここまで自分をサポートしてくれる以上、診療に関わる部分では絶対に手を抜いちゃいけないという強い思いがあります。往診要請があればすぐに駆けつけ、患者さんやご家族との信頼関係を絶対に裏切らないこと。そこに対する責任の重さは常に感じています」
不要な救急搬送を減らし、最後まで自宅で過ごしたいという患者さんやご家族の希望に寄り添うこと。高いレベルで役割分担がなされているからこそ、医療者としての本質な使命に真っ直ぐコミットできています。

 

後輩の育成と、医療が行き届かない地域への広がりを目指して
在宅医療に携わって約5年。村上氏は次のステップとして、在宅医療連合学会の専門医・指導医の取得を目指しています。自分自身が経験を深めるだけでなく、在宅医療の経験がない後輩医師たちをサポート・指導できる体制を作りたいと考えています。
また、クリニックがある南風原町からさらに南に位置するエリア(南城市、八重瀬町、糸満市など)は、まだ在宅医療の手が十分に行き届いていない地域もあります。
「ドクターが増えれば、医療を必要としている南部エリアへもっと手を広げていきたいです」と語る村上氏。仲間への感謝と誠実な責任感を胸に、今日も沖縄の患者さんの暮らしと笑顔を守り続けています。

ページ先頭に戻る