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志を同じくする仲間と共に、利用者さんの“生活のしやすさ”を追求 / 伊藤 匠(悠翔会在宅クリニック新宿、理学療法士)

■となりのゆうとくん

 

ーー訪問リハビリテーションの仕事について教えてください。

理学療法士として利用者さんのご自宅へうかがい、リハビリテーションを行っています。実際の生活の場で利用者さんやご家族の心身機能や生活環境を確認し、「トイレのドアを開ける時にふらつく」「靴下・ズボンを履くときに膝や腰が痛い」「ベッドから起き上がるときの介助が大変」といった具体的な困りごとに対して、安全な動き方や、福祉用具の導入、住宅改修を提案します。利用者さんがご自宅でより安全に、少しでも楽に過ごせるよう、サポートする仕事です。

 

ーー仕事をするうえで大事にしていることを教えてください。

利用者さんに安全にリハビリテーションをしていただくことはもちろんですが、ただ歩ければいい、ただご自宅で過ごせればいい、ということではなく、「このような生き方をしてきた私だから、今は少し不自由さを抱えてはいても、この家でこう生きていきたい」という利用者さんの想いを尊重したいと思っています。

だからこそ、最初の訪問では、その方のこれまでの歴史や生き方、大切にしている考え方をまず聞かせていただいています。

ーー利用者さんに接する際、何か工夫している点はありますか?

リハビリテーションの専門家が自宅に来ると聞くと、多くの方がやはりどこか緊張されます。身体が思うように動かせなくなり、「本当はこうしたい」という希望をなかなか口に出せない場合もあるので、「私は、困りごとに一緒に向かっていく、あなたの味方ですよ」ということが伝わるようなかかわり方を心がけています。また、在宅での生活はご家族に支えられていることが多いので、ご家族の体調や介護での困りごとの確認は大切だと考えています。

 

ーー悠翔会への入職のきっかけを教えてください。

私は悠翔会が法人化する直前の2008年に入職しています。それまで、卒業後初めての就職先だった回復期リハビリテーション病棟に勤務していました。普段はご自宅に帰るためのリハビリテーションを提供していましたが、退院前になると、利用者さんのご自宅を一緒に訪問し、手すりの設置や段差の解消、福祉用具導入などのアドバイスを行います。ただ、その後、退院した利用者さんがどのように過ごしているのか、自分のアドバイスが適切だったのかを実際に目にする機会はありません。徐々に、利用者さんが暮らす生活の場で働きたいと強く思うようになりました。

 

見学時、悠翔会はまだ小さな組織でしたが、佐々木淳理事長のリハビリテーションに対する期待が大きく、この環境で働けるのであればと思い入職を決めました。

何かあれば医師や看護師にすぐ相談できる病院から、一人で利用者さんに対応する在宅医療の現場への転職には勇気がいりましたが、理事長をはじめ、周囲の方々がしっかりサポートしてくれると感じられたので、飛び込むことができました。

 

ーー法人内でも在籍期間の長い伊藤さんですが、悠翔会の働きやすさはどんなところにあるのでしょうか。

現在私は、悠翔会在宅クリニック新宿の一員として勤務しています。私を含め、クリニックには理学療法士・作業療法士が計4名所属しています。田鎖志瑞院長や看護師には、訪問先で何かあればすぐに電話で相談ができ、クリニックのメンバーと一緒に利用者さんにかかわっているという、大きな安心感があります。

訪問先で小型のエコーを使えるようになったほか、広域を担当する歯科チーム(摂食嚥下評価も含む)、精神科チーム、栄養チームや、クリニック内の神経内科や循環器の専門医等にアドバイスをもらうことができ、体制はかなり強化されています。特に、高齢者の自立支援で重要視されている歯科・栄養・リハビリテーションの連携が法人内でできることは、悠翔会の強みです。今年1月には、悠翔会くらしケアクリニック練馬内に訪問リハビリテーション事業部が立ち上がり、リハビリテーションを提供できる地域も広がりました。本格的な始動は4月からですが、法人内でのリハビリテーションの連携体制も整備していきたいと思っています。

また、クリニックのメンバーはみな、医療に関するサポートだけでなく、「利用者さんが生活しやすいようサポートしたい」と考えていますので、リハビリテーションについて話すときも、こちらの気持ちが伝わりやすいと感じます。スタッフみんなが明るく、クリニック全体の雰囲気がよい点も、働きやすさにつながっています。

 

ーープライベートの過ごし方を教えてください。

小学校2年生と3年生の子どもがいるため、休日は習い事やイベントの付き添いが中心です。昔からサッカーを続けてきたのですが、子どもたちが小学校のサッカーチームに入ってからは、“パパコーチ”として、私もチームに参加しています。

平日、帰宅後に子どもたちと一緒に食事をしたり遊んだりする時間がとれることも、働きやすいと感じる点です。プライベートは子育て一色ですが、有給休暇も比較的取得しやすく、毎日が充実しています。

 

伊藤 匠(悠翔会在宅クリニック新宿、理学療法士)

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