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フォーラム登壇のご報告(「よろん在宅フォーラム」3月18日)

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フォーラム登壇のご報告(「よろん在宅フォーラム」3月18日)

2022年3月18日、与論島で開催された「よろん在宅フォーラム」に、医療法人社団悠翔会理事長の佐々木淳と、パナウル診療所院長就任予定の小林が登壇させていただきました。

 

第1部では、古川誠二先生(元パナウル診療所院長)から「パナウル診療所の在宅診療の軌跡」と題し、パナウル診療所を開設された経緯から先生の現在のご活動についてお話しいただきました。

 

与論島には魂は死んだ場所に残るとの言い伝えがあり、島の方々にとって、最期は自分の家で迎えるのが当たり前であったこと、それを叶えるためにパナウル診療所を開院された、とのことでした。

 

続いて、長尾和宏先生(医療法人社団裕和会理事長)からは、先生ご自身の実体験をもとに、人生の最期をどう向かえるかについてお話し頂きました。
高齢者や子どもなどと分けるのではなく、その人の命を考える、という視点の大切さを教えいてただきました。

 

佐々木からは「在宅医療について与論でできること」と題し、病気や障害があっても幸せに過ごすためにはどうしたらよいかにつき、お話しさせていただきました。
幸せに自宅で最期の時間を過ごせるよう、医療職は医療の面から支えていきますが、どんなに心身の機能をケアしていても、人とのつながりがなくなると、人は枯れていってしまいます。
幸せに最期を迎えるには人と人とのつながり(家族、友人、地域の根)が重要な要素であることをお伝えしました。

 

その後、現在の与論島の医療・介護を支えていらっしゃる高杉香志也先生(医療法人社団徳洲会与論徳洲会病院院長)から「与論徳洲会病院と地域とのつながり」を、和田峰光先生(医療法人龍美会 介護老人保健施設風花苑施設長・龍美クリニック院長)から「介護老人保健施設と地域とのつながり」をお話しいただきました。

 

第2部では、パナウル診療所院長就任予定の小林真介も登壇し、島の方々と意見交換をさせていただきました。

 

小林は、鹿児島大学時代に離島実習で与論島を訪れた経験があります。その際に、島の方々のあたたかさに触れ、いつか与論島で医療に携わりたいと考えておりました。今回、その思いを実現できる大変ありがたい機会に恵まれ、しかも実習をさせていただいたパナウル診療所を承継させていただけるというミラクルが。

 

小林からのご挨拶の後、会場から盛大な拍手をいただけ、島の皆さんがパナウル診療所の再開を待ち望んでおられたことを実感し、身の引き締まる思いでした。

 

古川先生の「与論島を幸せな島にする」という思いを受け継ぎ、最期まで生き生きと生きるための医療を、古川先生や島の皆さまに教えていただきながら実践していこうと、決意を新たにできたフォーラムでした。
島の方々とのつながりを大切に、島の方々の幸せのために尽力してまいります。

 

大変貴重な機会をいただきましたフォーラム実行委員の皆さま、誠にありがとうございました。

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