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「新型コロナウイルス感染症:いのちとこころを守るSOS基金」創設のお知らせと寄付のお願い

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昨年4月3日、緊急事態宣言の発令直前に、医療現場や社会的弱者などを支えるために設立された「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」。医療法人社団悠翔会理事長・診療部長の佐々木淳も、発起人・諮問委員の一人として参加させていただきました。

 

この基金は、昨年末までに2万人以上から総額約8億7千万円という国内のクラウドファンディング史上最高額の寄付を集め、153件の活動に助成を実行することができました。

 

長引くコロナとの戦い。公的な仕組みではサポートの行き届かないところに迅速に支援を届ける。そのために「新型コロナSOS基金」が新たに立ち上がることになりました。

 

これまでの感染症専門家を中心とした諮問委員には、新たに児童養護施設や里親家庭を巣立った若者や、生きづらさを抱える女性の支援活動をしている元厚生労働事務次官の村木厚子氏らが加わり、さらに多面的な支援ができる体制が整いました。

 

基金の活動を通じて感じたのは、新型コロナは日本の社会のさまざまな脆弱さをあぶり出したということです。第一波の感染拡大が顕著だった2020年4月、高度急性期医療の現場においても必要な衛生資材が不足するという事態に直面しました。その後、新型コロナとの戦いは急性期病院から地域コミュニティへと拡大、最前線となった地域医療機関や高齢者ケアの現場への継続的支援が課題となりました。また、感染を防ぐための人と人との交流の制限や経済活動の抑制は、公的支援の及びにくい社会的に弱い立場にいる人々の生活を危険に曝すことになりました。

 

今この時にも、収入の減少、つながりや役割の喪失により生きる力を失いつつある人たちがいます。悲しいことに自死を選択する人も増えています。そして、誰がそのような状況に陥っても不思議ではない、そんな不安定な状況が生まれています。感染拡大の抑制と、健康で文化的な生活の継続。これを両立できる新しい支え合いの形、誰もが安心して暮らし続けることができる新しいコミュニティの形が求められていると強く感じます。

 

ワクチンの開発など光明も見え始めましたが、医療や介護の現場ではまだまだ戦いが続いています。いま助けが必要な人たちもいます。私たちにとって、よりよいコロナ後の社会をつくるために、行動すべき時だと思います。みなさまの引き続きのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

https://www.asahi.com/articles/ASP165J6KP16ULFA01S.html

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