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海を渡った看護師が挑む! 沖縄・やんばるで「自宅で最期を迎えたい」願いを叶える熱い想いの実態とは!?
悠翔会の現場で理念を体現するスタッフに焦点を当てる「となりのゆうとくん」。今回は、2026年9月に新設された「くくるホームケアクリニック名護」でスタートアップメンバーとして活躍する新川かなえに話を聞きました。

新川かなえ(くくるホームケアクリニック名護、看護師)
父の想いを受けて名護へ。訪問看護で痛感した「地域の課題」
大阪で急性期病院や介護老人保健施設(老健)の看護師としてキャリアを積んだ新川。海が見える名護で過ごしたいと願っていたお父様の想いをきっかけに沖縄へ移住し、名護市内で約6年間にわたり訪問看護師として地域医療を支えてきました。
地域で看護にあたる中で、常に直面していたのが「訪問診療医の不足」という壁でした。「住み慣れた我が家で最期を迎えたい」と望む患者さんやご家族がいても、対応できる往診医が見つからず、泣く泣く病院や施設に行かざるを得ないケースを何度も目の当たりにしてきたのです。
そんな中、名護に24時間体制のチーム在宅医療を提供する「くくるホームケアクリニック名護」が開設されることを知り、「この北部地域の在宅医療を絶対に発展させたい」という強い想いで参画を決意しました。
「ゆんたく」から始まる、壁のない温かいケア
新川が沖縄の在宅ケアで何より魅力を感じているのが、おしゃべりを意味する「ゆんたく」を通じた温かい人間関係です。
「病院では緊張して言えない本音も、自宅というリラックスできる空間で『ゆんたく』を重ねるうちに、打ち明けてくれるようになります。医療者と患者という壁を取り払い、まるで友達や家族のように寄り添えることが本当に楽しいです」
ある時、肝硬変を患ったシークヮーサー農家の患者さんが「最後にもう一度、自分の農園を見に行きたい」と強く望まれました。新川は医師やご家族、ケアマネジャーと密に連携し、体調を万全に整える点滴や移動計画を綿密に設計。念願の農園訪問を実現させ、最期まで「自分の足でトイレに行く」という本人の尊厳と生き方を全力で支え切りました。

「在宅が一番面白い!」70歳まで走り続ける決意
やんばる地域には、患者さんのために熱いハートを持って奔走する訪問看護師やケアマネジャーがたくさん存在します。新川は「地域の多職種と一つになって、患者さんが望む場所でその人らしく生き抜ける環境を作っていきたい」と目を輝かせます。
「在宅医療が一番面白いです! 70歳になるまでずっと現場で走り続けます」
地域への深い愛着と、患者さんの「生」にどこまでも寄り添う新川の情熱が、沖縄北部の在宅医療に新たな希望の風を吹き込んでいます。