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常に先回りの対応を心がけ、医師・看護師の“100%のパフォーマンス”を支える/河津 拓哉(悠翔会在宅クリニック葛飾、診療アシスタント)
■となりのゆうとくん
ーー診療アシスタントの仕事について教えてください
運転業務が軸ではありますが、効率よく患者さん宅を訪問できるよう、ルートの作成をしています。また、物品や在庫の管理、薬局や訪問看護等関係各所への連絡も行います。
法人内でもクリニックによって異なると思いますが、当院では診療アシスタントが訪問診療の同行業務を担当しており、記録をとったり患者さんのバイタルを測定したりしています。患者さんが多い日には、看護師が車内で記録作成に集中できるよう、主に診療アシスタントが診療に同行するなど、バランスをみながら業務を分担しています。4名の診療アシスタントのうち、入職したばかりの1名を除き、全員が同様の業務を行っています。
僕は悠翔会本部事業運営支援部総務ユニットの仕事を兼務しているため、上記に加えて、診療に使用する車両の管理や事故後の対応、マニュアルの作成等も行っています。
ーー何がきっかけで、悠翔会に入職しましたか?
前職では、訪問入浴のスタッフとして利用者さんのご自宅にうかがっていました。学生時代も訪問ヘルパーのアルバイトをしており、利用者さんの元に直接サービスを届ける仕事にやりがいを感じていました。
介護以外の業界も見てみたいと思ったときに悠翔会の求人をみつけ、同じ訪問の仕事でありながら、医療の分野で働けるという部分に惹かれて入職しました。
ーー仕事をするうえで気を遣っていることはありますか?
医師や看護師と比べると、診療アシスタントが患者さんと直接かかわる機会は限られています。ただ、自分の運転で、車内でカルテを作成している医師や看護師が体調を崩すようなことがあれば、100%のパフォーマンスが発揮できなくなり、診療に影響してしまいます。間接的であっても、自分の仕事は必ず患者さんに影響することを意識し、「この方法は患者さんのためになっているか?」、と自問しながら行動するようにしています。
また、医師や看護師の負担を少しでも軽減できるよう、自分に今できることはないかを常に探し、先回りして行動するよう心がけています。例えば、診療後には移動中にネット上で薬局に処方箋を送る必要がありますが、看護師が患者さんの状態変化をケアマネジャーさんなどに電話で報告をしていて、その時間がとれないようであれば代わりに送ったり、逆に自分が患者さんについて報告したりしています。

ーー仕事をするうえで大切にしていることを教えてください。
ミスをしないことです。そのために、わからないことをわからないままにしないよう努めています。わからないことが出てきた際には、申し訳ないと思いながらも、わかるまで何度でも確認するようにしています。
ーー診療アシスタントのクリニカルラダーを作成し、クリニック内で利用していますね。
2025年の第7回日本在宅医療連合学会大会では、クリニカルラダーをテーマに、ポスター発表も行いました。
診療アシスタントの仕事は多岐に渡りますが、業務内容や遂行能力には個人差があり、業務範囲の統一化やスタッフ同士でのスキルの把握が課題でした。そこで、各業務についてのスキルレベルが客観的に測れるクリニカルラダーを作成し、運用しています。
後輩の診療アシスタントからは、「ラダーがあることによって目標が立てやすくなった」「次にステップアップするために自分がすべきことがわかりやすくなった」という感想をもらっています。実際に、後輩がラダーを確認してステップアップにつなげているのをみられるのは、うれしいですね。指導する立場としても、後輩が今どの程度のスキルをもっているのかを、正確に把握できるようになりました。
法人全体での利用を目指し、まずは北千住や城東の拠点が含まれるエリアでのテスト運用を開始しています。
学会での発表は、初めての経験で非常に緊張しましたが、自分の糧になったと感じています。札幌で開催される、今年の学会での発表も予定しています。
ーー診療アシスタントに向いている人とは、どのような人でしょうか?
気配り・心配りができる人だと思います。これは入職時、自分が当時の先輩から言われていたことでもあります。
訪問中も医師や看護師の動きをよく見て、何を求めているかを考え、できることは積極的に自分が対応していくと、業務が円滑に進むと感じます。
入職から5年が経った今でも新しく知ることや発見があるので、毎日新鮮な気持ちで楽しく仕事が続けられています。
自分がわからない分野や、まだ手掛けていない分野も多いので、今後は法人内で診療アシスタントが担当していない部分にも取り組み、できることを増やしていきたいと思っています。
河津 拓哉(悠翔会在宅クリニック葛飾、診療アシスタント)