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第7回日本在宅医療連合学会大会参加のご報告②

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第7回日本在宅医療連合学会大会参加のご報告②

悠翔会在宅クリニック葛飾院長の松本真一は、一般演題(ポスター)「人材育成・教育」にて、「訪問診療専門クリニックにおける医学生の長期臨床実習の受け入れ経験」について発表しました。

 

同クリニックでは昨年、2名の5年次医学生を各3週間受け入れました。教育計画書を作成し、「退院後の患者さんの生活を具体的にイメージし、多職種連携し、訪問診療開始から看取りまでの一連の流れを知る」という実習目的を設定。学生が主体的にかかわれるよう意識した結果、振り返りからはおおむね目標を達成できたことが確認できました。

 

教育計画書の院内共有により、職員の実習への理解も深まりました。学生の受け入れが自分たちの診療の振り返りとなり、それが教育者としてのスキルを高める機会になったと考えます。

 

悠翔会在宅クリニック北千住の土橋映仁は、一般演題(口演)「緩和ケア・看取り」にて、同クリニックの本田明、髙橋徹とともに行った研究「食事量の変化が教えてくれる生命予後―在宅緩和ケアにおける経口摂取量による予後予測の検討―」について発表しました。

 

在宅緩和ケアにおいて、適切な予後予測は大きな意味をもちます。誰にでも簡単に使える継続的な予後予測指標の確立を目的に、経口摂取量を指標とした後方視的観察研究を行った結果、経口摂取量の観察は予後予測に有用であることがわかりました。特に、「食事が数口以上とれている」状態は月単位の予測に、「水分のみ・経口摂取のみ」の状態は、週単位の予測に有用でした。今後は、悠翔会に蓄積されている大規模な患者データによる詳細な検討を予定しています。

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